熊本大学 工学部 材料・応用化学科 物質材料工学 教育プログラム (旧マテリアル工学科)

教育理念

皆さんは現在様々な工業製品に囲まれて暮らしていますが、未来はどのようになるのだろうなんて考えたことはありませんか? 想像してみて下さい。皆さんが思い描く未来の技術では素材そのものが今よりも多機能になっているはずです。

素材(マテリアル)の開発なしでは産業社会の発展は望めません。特に資源の少ない日本は、「もの」づくりが重要です。バーチャル技術主体の産業構造から新しい素材開発を核とする産業構造に変革することによって真に豊かな国になるのです。

またこれからは人間社会・自然環境に及す技術開発の影響を考えることもとても重要です。技術の開発が自然や人間に悪い影響をもたらしてはいけないのです。

このような考え方をもって、国際的な感覚にすぐれ、新しい産業の担い手となり、変革を推し進めるリーダーシップを兼ね備えた研究・技術者を時代は求めています。

物質材料工学教育プログラムでは幅広い領域に対応できるよう、新時代の材料科学技術を先駆的に実現する研究・技術者が今絶対に必要であると感じ、そのような技術者を育成することを教育の理念としています。

学習教育目標

材料の構造・性質、材料プロセシング、材料の機能および設計・利用に関する基礎知識。材料工学に関連する数学や物理等の自然科学情報科学に関する基礎知識。
研究課題を自ら探究し、それに対して研究・実験計画を設定できる能力。社会の要求を理解し自己の能力を把握することにより、適切な課題とそれを解決するための適切な研究あるいは実験の計画が設定できる。

情報機器等を活用し、文献や資料を調査し整理する能力。設定された課題を具体的に解決するうえで迅速かつ高効率な情報収集とそれを充分活用できるように整理することができる。

研究・実験計画を構築するうえで必須となる基礎的な実験技術と限られた制約の中で計画的に実験を遂行しまとめる能力

研究結果を文章で記述し、それを口頭でプレゼンテーションできる能力。討論できるコミュニケーション能力。

研究グループの中で自分の役割を認識したうえで、研究を遂行するために協力できる能力。チームワーク力。

物質材料工学の専門知識に、幅広い教養を交えることで、最先端の材料開発やプロセシングを提案し、持続可能な人類の発展に貢献できる。

英語を中心として語学を修得するなかで異文化を理解し、国際的な視野を身につける。

技術開発と人間社会、自然環境との関係を理解し、技術者が自ら果たすべき責任を正しく理解する。

カリキュラム

※ これは2019年度以降の入学者(新カリキュラム)の場合

1年次

・物理化学 I & II

・数学演習 I & II

・物理学基礎

・物質材料工学基礎

・有機化学基礎

・無機化学基礎

・社会と企業

2年次の4月から教育プログラムに配属される。専門科目の講義と実験は2年次と3年次に集中している。

2年次

・材料物理化学

・結晶学

・結晶回折学

・材料力学

・物性物理学基礎

・移動輸送論

・固体物性学

・物性物理学

・材料電気化学

・状態図と熱力学

・固体内の拡散

・相変態論

・格子欠陥学

・結晶塑性学

・オムニバス科目

殆どの学生は3年次の夏に、興味がある企業に自分で応募し、インターンシップを経験する。

3年次

・鉄鋼材料学

・非鉄金属学

・セラミックス学

・磁性材料学

4年次の4月から研究室に配属される。4年次は授業はないが、夏までは就職活動もしくは大学院入試、その後は卒論があるのでとにかく多忙。

4年次

・卒論

・研究室内での演習(プレゼン、英語など)